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ホビーでアート
ホビー、フィギュアのCG合成による作品を展示しています。
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GIMPを使って作品を作ろう~02
■ はじめに ■

・「GIMPを使って作品を作ろう~01」の続編です。

■ 前設定 ■

・GIMPを使う前に、以下の条件を準備しました。

①フィギュアの撮影画像
:デジカメにて、画像サイズを3088×2056ピクセルで撮影。
 
②背景画像
:素材として、手すりや水周りのオブジェクトを撮影。

■ 完成イメージの考案 ■

【舞台設定】

・今回、使用するのはガンダムSEEDデスティニーに出てくる「ルナマリア・ホーク」です。。。。うる憶えですが、たしかバンダイのSEEDヒロインズのフィギュアだったと思います。
・これを主体に、以下の設定で作成して行きたいと思います。
 
①背景設定:モビルスーツ格納庫
②シーン設定:ルナマリアが、モビルスーツのメンテナンス作業の中、作業スタッフに合図(?)を送っている風景
 
・ここで、重要なのはモビルスーツ格納庫なので、「モビルスーツ イン アクション」(バンダイ)の「インパルスガンダム」を背景に使用してみました。

【特殊効果】

・キャラクターを引き立たせる為に、擬似的な被写界震度を作り出す。
*背景はボケた画像になるので、背景の作り込みは最低限度で済みます。

【作品サイズ】

・最終的なサイズは、800×600ピクセルを目標としているので、作業サイズを1024×768ピクセルにしたいと思います。

では、GIMPを使って具体的な作成を行いたいと思います。


■ レイヤーを複製 ■

layer01.jpg・最初に、「ファイル」→「開く」にて撮影したフィギュア画像を読み込みます。
*読み込んだ画像サイズは、3088×2056ピクセルになります。最初はこの画像をメインに作業を行います。
*また、データを保存する際は、「ファイル」→「名前をつけて保存」にて新しく名前をつけて保存します。
*保存する拡張子は、GIMP専用の「xcf」を選びましょう。

・次に、「レイヤーウインドウ」にて、画像が表示されているレイヤーをアクティブな状態(紺色で表示。。。左図を参照)で、右クリックするとサイドメニューウインドウが表示されるので、その中から「レイヤーを複製」を選び、レイヤーを複製します。

 ・レイヤーウインドウにて、一番下にあるレイヤーを非表示にします。
*目のマークをクリックする事で、表示、非表示の切り替えが出来ます。

・先ほど複製したレイヤーをアクティブな状態(選択された状態)にします。
*これからの作業は、複製したレイヤーを中心に行います。それにより、作業で失敗した場合でも、最初のレイヤー(初期レイヤー)がある限り、やり直しが出来ます。

*CG編集作業は、レイヤー管理が重要なポイントになります。今どのレイヤーを使っているかをしっかり把握しなければ、加工してはいけないレイヤーに間違って線を書いたり画像を消したりしまう場合が起きてしまうので、これからの作業は十分に注意しながら行いましょう!

■ 色合いと明るさの調整 ■

tooncarve.jpg・「画像編集ウインドウ」のメニューより、「色調」→「色相-彩度」、「レベル」、「トーンカーブ」を使って色合いと明るさの調整を行います。

・「トーンカーブ」の調整の目安は、Sの字になる様にすると、色調が高く、メリハリのある画像に仕上がりますが、やり過ぎると色が飛んでしまい色合いがキツイ物になってしまうので、気をつけましょう。

・「色相-彩度」の色相は、一つの色を基準に色を全体的に変えるので、大幅にいじると気色の悪い物になってしまいます。
・状態にもよりますが、基本的に変えるなら少しだけ、出来れば変えない方が良いかもしれません。






■ パスを使って、フィギュアの輪郭以外を消す ■

pass01.jpg・ツールウインドウよりパスツールを使用します。
・使用に当たっては、パスウインドウ(パスダイアログ)を表示しておきましょう~
*パスウインドウの基本的な使い方は、レイヤーウインドウと同じになります。

・パスは、始点から終点の間に線を引いて出来ます。
・手順は、フィギュアの輪郭をなぞる様にパスを描いていき、最後は始点にカーソルを合わせて「Ctrl」キーを押しながらクリックする事で、始点と終点を繋げ、輪郭をパスで囲います。

・パスウインドウにて、今あるパスのレイヤーを選択し、右クリックのサイドメニューより、「パスを選択範囲へ」をクリックする事で、フィギュアの輪郭が選択された状態になります。

・「画像編集ウインドウ」のメニューより、「選択」→「選択範囲を反転」にて、輪郭の外側を選択した状態にします。
・「Delete」キーを押して、輪郭以外を消します。
*フィギュア部分を囲んだ為、選択範囲を反転して削除しましたが、輪郭内で背景部分を消す時などは、パスを選択範囲にした状態で、消していきます。

・選択範囲の解除は、「画像編集ウインドウ」のメニューより、「選択」→「選択を解除」にて行います。
gseed_runa_v01_e02.jpg
* ↑背景を抜いた状態。

■ フィギュアの修正 ■

gseed_runa_v01_e03.jpg・輪郭が抜けたら、バリや塗装ミス、接合部分の割れ目等を修正します。
・左図では、頭部の接合部分を修正。また、髪の光沢感を和らぐ作業も行っています。

・使用するツールは「スタンプツール」で、適用する割れ目部分に近い場所を、「Ctrl」キー+クリックで記憶し、割れ目部分適用して修正します。

・髪の光沢部分は、髪の色を「スポイトツール」で拾い、新しくレイヤー(背景が透明な新規レイヤー)を作って、「エアーブラシ」で薄っすらと塗ります。
*塗りすぎた場合は、「消しゴムツール」で消しますが、その際は不透明度を下げるといい感じに仕上がります。

■ 質感を与える ■

gseed_runa_v01_e04.jpg・全ての部分ではありませんが、フィギュアに質感を持たせます。
・質感を持たせる事で、リアル感が増して背景とのマッチングを向上させる事ができます。

・プラモデルや食玩などのホビー商品は材質の表面がテカリ易く写真にすると安っぽい感じに見えてしまいますが、質感を与える事でそういったマイナス要因を防ぐ効果もあります。

・右図を例にすると、制服部分に布生地の表面を適用させています。
・適用する布生地は、実際の布をデジカメで撮影して使います。

・手順は、新たに撮影した布画像を読み込み、適用したい部分を「選択ツール」で選択します。
・選択した状態で、「Ctrl」キー+「C」キーでコピーします。
*コピー後は不要なので、布画像は閉じます。

・フィギュア画像のレイヤーウインドウにて、「右クリック」→「新規レイヤー」で透明なレイヤーを新しく作ります。
・新しく出来たレイヤーを選択した状態で、「Ctrl」キー+「V」キーで布画像を貼り付けします。
*貼り付けられると、「フローティング選択範囲」と表示されるレイヤーが出来るので、「右クリック」→「レイヤーを固定」をしておきましょう。

・これを、「移動ツール」で任意の場所に移動し、「消しゴムツール」にて不要部分を削除します。
*この段階では、布画像がフィギュア画像の上にのっている様に見えます。

・布のあるレイヤーの「モード」を、「標準」から「乗算」に変更して布の質感を与えます。
*質感が強すぎる場合は、「モード」の下にある「不透明度」を下げる事で調整します。
nuno_02.jpg
* ↑布の質感画像。

■ 本物に近い画像作り ■

gseed_runa_v01_e05.jpg・殆どのフィギュアでは、ストッキングの様な透明度のある物質を表現する事は難しいです。
・その為、そういった部分は画像を加工する必要があります。

・左図を例にすると、ストッキングが透けて肌が薄っすらと見える様に加工しました。

・手順は、新しく透明のレイヤーを作成します。
・新しく出来たレイヤーの「モード」を「色相」にします。

・フィギュア画像がアクティブな状態で、肌の色を「スポイトツール」にて選択します。
・次に、先ほど作ったレイヤーをアクティブな状態にして、「エアーブラシ」を使って描きこんでいきます。

*描くポイントとして、光が当たっている部分(最も明るい部分は除く)に着色する事でそれらしく見える様になります。
 
■ レイヤー構成 ■

・参考として、今回作成したレイヤーの構成を紹介します。

レイヤー6:【オーバーレイ】全体の明るさ調整
レイヤー5:【色相】ストッキングの肌
レイヤー4:【乗算】服の質感
レイヤー3:【標準】髪の光沢調整
レイヤー2:【標準】フィギュア画像 *輪郭切抜き後*
レイヤー1:【標準】フィギュア画像 *元画像/非表示設定・・・参考もしくは保険用です。*

■ 画像の統合 ■

・一通りフィギュアを修正出来たら、画像を統合します。
・ただし、最初からある輪郭が切り抜かれていないレイヤーは統合しません。
・必要な事は、撮影したフィギュアが、綺麗に修正され合成出来るように輪郭が切り抜かれている事です。

・作業手順は、一番下以外のレイヤーを選択して右クリックのサイドメニューより「可視レイヤーの統合」を選択します。
*これにより、修正され輪郭が切り抜かれたフィギュア画像のレイヤーが出来上がります。
 
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