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ホビーでアート
ホビー、フィギュアのCG合成による作品を展示しています。
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GIMPを使って作品を作ろう~03

■ はじめに ■

・「GIMPを使って作品を作ろう~02」の続編で、完成編です。

■ 作品の作業ファイルを作成する ■

・「ファイル」→「新規画像」にて、サイズを1024×768ピクセルで新規ファイルを作成します。
・「GIMPを使って作品を作ろう~02」で作成した修正&輪郭抜きのフィギュア画像(レイヤー)を「Ctrl」キー+「C」でコピーします。

・新しく作ったファイルに、新規で透明のレイヤー(右クリックのサイドメニュー→「新規レイヤー」)を「Ctrl」キー「V」で貼り付けします。
・貼り付けた画像は大きい(3088×2056)ので、「拡大、縮小」ツールにて任意の大きさに変えます。

・大きさを変更したら、「フローティングの選択範囲」は、「レイヤーを固定」にします。
*この作業で、新しく作成したファイルに、修正&輪郭抜きのフィギュア画像が配置されます。
*「GIMPを使って作品を作ろう~02」で使っていた、フィギュア画像は必要無くなりましたので、閉じます。


では、背景を作っていきたいと思います。



■ 完成イメージを確認する ■

gseed_runa_v01_e06.jpg・完成イメージは、格納庫内のシーンになるので、背景はモビルスーツデッキを作成したいと思います。

・ここで注意する事は、カメラの角度です。
・フィギュアの撮影時のカメラの角度と背景を見ている角度を合わせる必要があります。

・そこで重要なポイントは「地平線」の存在です。
・フィギュアの撮影時に、水平器を使って地平線の位置を把握したので、それを参考に背景の角度を考えて輪郭を作成しました。(↑)

・作成手順として、新しく透明レイヤーを作成します。
*レイヤーウインドウにて右クリック(サイドメニュー)、「新規レイヤー」

・パスウインドウにて、「パスツール」を使って、輪郭を作成します。
・この輪郭をテンプレートにして、具体的に作成していきます。

■ デッキと小物を作成 ■

gseed_runa_v01_e07.jpg・背景を作成する上での基本は、「切り絵」です。
・ある程度の輪郭を作り、表面の材質は他の物質の写真データから持って来て、貼り付けるといった具合です。 

・基本的な作業は、「GIMPを使って作品を作ろう~02」で紹介した、「質感与える」と似た作業になります。
*違う点は、コピーした画像のレイヤーモードを変更しないでそのまま使う事と、「画像編集ウインドウ」のメニューより、「色調」→「色相-彩度」、「レベル」、「トーンカーブ」を使って色合いと明るさの調整を行う事です。

*色合いは、フィギュア画像に合わせます


*今回使用したモビルスーツデッキの素材データは、台所のアルミ部分/陸橋の金属パーツ等を撮影した写真データを使いました。

・モビルスーツデッキが出来たら、キャラクター(フィギュア)の周辺の小物の作成に入ります。
・メンテナンス作業というシーンなので、端末と整備図みたいな物を用意したいと思います。
gseed_runa_v01_e16.jpg
・端末は、ノートパソコンを撮影し改変して作成しました。
・ポイントは、液晶部分をそれらしく見せる為に、水色を「グラデーションツール」(前景から透明に)で着色し、レイヤーのモードを「ソフトライト」にした事です。

・整備図は、設定資料等を撮影した物を使用しました。
・端末、整備図共に、遠近感を出す為に、「変形ツール」を使用します。

*主な作成手順は、モビルスーツデッキの作成を参考にして貰えば良い思います。

■ モビルスーツを配置 ■

gseed_runa_v01_e08.jpg・モビルスーツ(インパルスガンダム)を用意します。
・基本はフィギュア同様で、最初に撮影した画像を元に修正&切抜きして、そのレイヤーをコピー後、作業ファイルに貼り付けします。

*今回は、背景として用意したので、細かい修正は無く(ボケた画像になる為)、色相と明るさ調整後に切り抜きをしただけの物を貼り付けました。

・レイヤーは、一番下にしてフィギュアやデッキのバックになるようにします。

gseed_runa_v01_e10.jpg



・表面を金属っぽく見せる為に、鏡面画像を新規レイヤー(透明)に貼り付けて、レイヤーのモードを「スクリーン」で表示し、不必要な所を「消しゴムツール」で消します。

*鏡面画像で使用した写真画像は、展示場の中を撮影した物を使いました。





■ 完成イメージに近づける ■

gseed_runa_v01_e13.jpg・ここからは、完成イメージに沿うように細かい部分を作りこんでいきます。
・デッキのテスリや床のパネルの凹凸、排気口やネジ等を作ります。

*格パーツ毎にレイヤーで作成すると、管理が扱いやすく修正がし易いです。
*気を付ける点は、色相と彩度を合わせる事です。

*また、写真データのパーツを配置する上で、色相、彩度共にあわせていても、元の色や明るさが飛びぬけて合っていない物では、違和感が出やすいので、よく選んで配置しましょう。


・あとは、フィギュアや端末、テスリの影を書き込みます。
・これも影用のレイヤーを作っておき、モードを「乗算」にして、「エアーブラシ」を使って影を塗ります。

・メインのフィギュアを引き立たせる作業の一つで、フィギュアの顔を原点に「グラデーションツール」で透明→黒で明暗をつけます。
*レイヤーのモードは、「ソフトライト」にします。あらかじめフィギュアのみを選択範囲(「レイヤーウインドウ」/「右クリック」→「不透明部分を選択範囲に」)にしておいてから、グラデーションツールを使用します。

■ レイヤー構成 ■

・現在のレイヤー構成は下記になります。

レイヤー8:【ソフトライト】フィギュア用の明暗
レイヤー7:【標準】メインフィギュア
レイヤー6:【標準】端末&整備書
レイヤー5:【標準】テスリ(画面左のみ)
レイヤー4:【乗算】影(メインフィギュア、テスリ、端末)
レイヤー3:【標準】モビルスーツデッキ(画面右のテスリ、パネル等の加工後)
レイヤー2:【標準】モビルスーツ(鏡面レイヤー統合後)
レイヤー1:【標準】初期レイヤー(透明)

■ 特殊効果 ■

・メインであるフィギュアを引き立たせる為に、擬似的な被写界震度を表現させます。
*被写界震度とは、解り易く言うと焦点を中心に遠くに行くほどボケていく範囲の事で、カメラの場合では被写界震度が遠いもしくは深い程、くっきり見える範囲が広く、浅い程くっきり見える範囲が狭くなります。。。余談ですが、3Dの世界ではZ値と表現される事もあります。

・大雑把な原理は、焦点より遠くに行く程にボケ具合が加速する事なので、極端に言えば背景画像をぼかせば良いだけです。

・具体的な手順を説明すると、ぼかす範囲はフィギュアよりやや遠い(小物を含む)感じに設定したいので、画面上より1/3程をボケの対象にしたいと思います。また、背景のモビルスーツは遠い存在になるので、別物として全体をぼかします。

①レイヤー3:【標準】モビルスーツデッキ(画面右のテスリ、パネル等の加工後)を画面上より1/3ぼかす。
②レイヤー2:【標準】モビルスーツ(鏡面レイヤー統合後)を全体にぼかす。ぼかし具合は、レイヤー3より多めに。

・最初にレイヤー3の作業より行います。
・新規レイヤー(透明)を作成して、「グラデーションツール」(前景色→透明)を使ってボケ具合を塗ります。
*グラデーションツールで使用する色は何色でも構いませんが、解り易い色が良いと思います。
*ここで重要なのは、色ではなく不透明部分の範囲になります。グラデーションにより不透明な部分の密度を作る事で、ボケ具合の密度とします。


・先ほど作ったグラデーションのレイヤーをアクティブな状態で、「右クリック」→「不透明部分を選択範囲に」を選択して、グラデーション部分を選択範囲にします。
・次に、レイヤー3をアクティブな状態にして「画像編集ウインドウ」のメニューより、「フィルタ」→「ぼかし」→「ガウシアンぼかし」でぼかし半径をお好みの量(水平と鉛直は同数に合わせる)でぼかします。
*これにより、レイヤー3は擬似的な被写界震度が表現されたと思います。
*グラデーションツールで作成したレイヤーは用済みなので、削除します。


・レイヤー2をぼかします。これは、ぼかし範囲はレイヤー全体にしてレイヤー3よりさらにぼけた画像にする必要があります。
・レイヤー2をアクティブな状態にして、「画像編集ウインドウ」のメニューより、「フィルタ」→「ぼかし」→「ガウシアンぼかし」でぼかし半径をレイヤー3より多め(水平と鉛直は同数に合わせる)にぼかします。

■ 完成 ■

gseed_runa_v1.jpg
*↑クリックすると実サイズ(800×600ピクセル)で表示します

・一通り見直して、修正すべき所は修正します。
・最後に、初期レイヤー(レイヤー1)を全体にグレーで着色します。(「描画色/背景色ウインドウ」にて、描画色にグレー色を選択し、「画像編集ウインドウ」のメニューより、「編集」→「描画色で塗りつぶす」)
*これは透明部分を無くす為の作業で、作品によって色を変える必要があります。

・これにて、作品は完成です。

■ 作品サイズと保存形式を変える ■

【出来た画像を統合する】

・レイヤーを一つに統合します。
*「レイヤーウインドウ」→「可視レイヤーの統合」

【サイズの変更】

・現段階でのサイズは、1024×768ピクセルですので800×600ピクセルに縮小させます。
*「画像編集ウインドウ」のメニューより、「画像」→「画像サイズの変更」
*画像サイズを800×600にします。


・縮小させる事で、作品自体は小さくなりますが、細かいアラが取れて全体は綺麗に仕上がります。
・完成ファイルとして、別名で保存します。

【JPEG形式に保存】

・完成した作品は、GIMP専用形式に保存されているので、画像の劣化無く綺麗な状態になっていますが、表示させるには毎回GIMPを起動させなければなりません。
・これは、起動時間がかかる為に手軽に作品を楽しむには向いていません。

・そこで、手軽に楽しむ為にJPEG形式に保存して、IEなどのブラウザで素早く表示出来るようにします。
*保存する際に、「名前をつけて保存」→「ファイルのタイプの選択」でJPG(JPEG)を選択します。

*JPEGで保存すると画質は落ちますが、データ量はかなり少なくなり持ち運びもしやすく、自分のパソコン以外でも表示ができるメリットがあります。

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